※人間らしい生活をより積極的に実現化していこうということで、最近は、「福祉」の変化に伴って「ウェルフェア(事後処理的な対応)からウェルビーイング(人権の尊重・自己実現)へ」という考え方が主張されてきています。

日本の住環境の特徴≪≪ 住環境整備の重要性


福祉住環境整備の必要性■

住環境整備の重要性



◆在宅生活期間の延長
平均寿命の延長により、在宅生活期間が延長され、高齢になってからも在宅生活を送る人が多くなってきています。一方では、高齢者や障害者の福祉施策も福祉施設での生活支援から在宅における生活支援へと変わってきています。


◆家庭内介護力の低下

戦後、核家族化が進むにつれ、女性が社会進出をしたことで、従来のように高齢者や障害者の介護を担う人が少なくなりました。このことで在宅生活の継続を困難にさせる一員となったのです。


◆家庭内事故の発生
死亡事故の順位は、悪性新生物、心疾患、脳血管障害、肺炎に次いで、不慮の事故となっています。不慮の事故は、交通事故のほかに家庭内での事故が大きな割合を占めています。高齢者では家庭内事故の発生率は、交通事故よりも高くなっています。

2002(平成14)年のデータでは一年間で8368人の高齢者が家庭内事故での犠牲者になっています。

事故の内訳は、転倒、転落、墜落などのほかに、浴槽内の溺死が注目されます。このような事故をなくすためには、高齢者や障害者の身体的特性や行動特性に配慮した住環境整備が必要です。


◆寝たきり高齢者の増加、おむつ使用者の増加
住宅内を一人で自由に移動できない高齢者の移動を介助するよりは、ベッドに常に寝ていてもらったほうが介護にかかる時間・労力が少ないため、「寝かせきり」にしておくことが多くなってしまう。すなわち、寝たきり高齢者の多くは「寝かせきり高齢者」と言える。

オムツの使用者も、トイレへ連れて行くよりもオムツを着用させていたほうが介護量が軽減できるため、本来必要のない場合でも常時オムツを着用させられていることが多くなった。

住環境整備によって、介護をより楽にすることにより、高齢者を寝たきりやおむつ着用から解放し、人間の尊厳を保つことができるようにしたい。


◆住環境整備がなされたときのメリット

 ◆◆本人の精神的自立、 意欲の拡大
住環境が整備されることで、家庭内での生活動作が自立して出来るようになり、このことで精神的自立度も増し、人間としての尊厳が保たれ、QOLが拡大される。


 ◆◆介護の軽減、 介護からの解放
住環境の整備により、介護が必要な高齢者や障害者の家庭内生活動作の自立が図れれば、介護者は介護に伴う身体的・精神的負担から解放されることにつながる。

 ◆◆家庭関係の円滑化
住環境整備により、介護者の介護負担度が軽減・解消することで、家庭関係の円滑化がもたらせる可能性が期待される。

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